
FUKUちゃん、ニュースで「高卒で就職した人の3人に1人以上が3年以内に辞めてる」って見たんだ。僕も高校を出て最初の職場、1年で辞めちゃったからドキッとしたよ…。

そっか、気になったんだね。でもこのニュース、「辞めたのはマロンだけじゃない」って数字で教えてくれるものでもあるんだよ。

そうなの?今パートで働いてる僕にも関係あるのかな?

あるよ。次の職場を選ぶときのヒントがたくさん入っているから、一緒に見ていこうね。
2026年10月23日、厚生労働省は2023年(令和5年)3月に卒業した新規学卒就職者の離職状況を公表しました。高校を卒業して就職した人のうち、3年以内に辞めた人は36.9%で、前年度より1.0ポイント下がっています。
ただし、会社の規模や業種によって差が大きく、従業員5人未満の事業所では61.3%、宿泊業・飲食サービス業では61.6%と、6割を超えました。
このニュースからわかるのは、「早く辞めた=自分がダメ」ではないということ。そして、次の職場を選ぶとき(正社員・パート・在宅ワークを問わず)、規模や業種の傾向を知っておくと、長く働ける職場を選びやすくなるということです。
高卒就職者の3年以内離職率は36.9%|何が発表された?
2023年3月に高校を卒業して就職した人のうち、36.9%(約3人に1人強)が3年以内に仕事を辞めていました。前年(37.9%)より1.0ポイント下がっています。

「3年以内離職率」ってどういう意味?

就職した人のうち、3年以内に辞めた人の割合のことだよ。100人就職したら、約37人が3年以内に辞めた計算になるね。
学歴別の数字は次のとおりです。
| 学歴 | 3年以内離職率 | 前年との差 |
|---|---|---|
| 中学卒 | 54.5% | +0.4pt |
| 高校卒 | 36.9% | ▲1.0pt |
| 短大等卒 | 43.1% | ▲1.4pt |
| 大学卒 | 31.2% | ▲2.6pt |

大学卒の人も3割くらい辞めてるんだね。

そうなの。学歴に関係なく、最初の職場で合わないと感じる人は少なくないってことだね。
会社の規模・業種でどれくらい差がある?
小さい会社ほど離職率が高く、5人未満の会社(61.3%)は1,000人以上の会社(24.4%)の約2.5倍です。業種では、宿泊業・飲食サービス業が61.6%で最も高くなっています。
▼会社の規模別(高校卒)
| 従業員数 | 3年以内離職率 |
|---|---|
| 5人未満 | 61.3% |
| 5〜29人 | 53.3% |
| 30〜99人 | 45.5% |
| 100〜499人 | 36.4% |
| 500〜999人 | 29.4% |
| 1,000人以上 | 24.4% |
▼離職率が高い業種トップ5(高校卒)
| 順位 | 業種 | 3年以内離職率 |
|---|---|---|
| 1位 | 宿泊業・飲食サービス業 | 61.6% |
| 2位 | 生活関連サービス業・娯楽業 | 61.1% |
| 3位 | 医療・福祉 | 49.4% |
| 4位 | 教育・学習支援業 | 49.3% |
| 5位 | 小売業 | 48.5% |
※生活関連サービス業は、美容室やクリーニング店などのことです。

じゃあ、小さい会社や飲食のお仕事は選ばないほうがいいの?

そうとは限らないよ。今回の発表には「なぜ辞めたか」の理由は入っていないの。小さい会社は人が少ない分、教えてくれる人や相談相手が限られやすい、というのは考えられる理由のひとつだけど、アットホームで長く続く職場もあるからね。
数字はあくまで「傾向」です。業種や規模だけで良し悪しを決めず、「その会社で人が続いているか」を見ることが大切です。
パートで働く私にも関係ある?
今回の数字は、高校を卒業してすぐ就職した人の統計なので、今パートで働いている人が直接の対象ではありません。でも、職場選びのヒントとして十分に役立ちます。

パートの僕には、どう役立つの?

飲食・小売・医療福祉は、パートの求人も多い業種だよね。人の入れ替わりが多くなりやすい業種だと知っておくと、応募前に「ここは人が続いているかな?」とチェックする意識が持てるよ。

それに、昔すぐ辞めちゃったことを、ちょっと引きずってたんだ。

その気持ち、わかるよ。でも3人に1人以上が経験していることだから、自分を責めすぎなくて大丈夫。大事なのは、次に自分に合う職場を選ぶことだよ。
このニュースから読み取れることをまとめます。
- 早期離職は珍しいことではない(約3人に1人強)
- 会社の規模や業種によって、人の定着しやすさに差がある
- 次の職場は「条件」だけでなく「人が続いているか」も見て選ぶとよい
長く働ける職場を選ぶには?チェックポイント
規模や業種だけで決めず、「人が定着しているか」「相談できる人がいるか」「子育てと両立できる条件か」を応募前・面接で確認しましょう。

でも、「人が続いてるか」なんてどうやって調べるの?

求人票や面接で、けっこう確認できるよ。表にまとめるね。
| チェック項目 | 確認する方法 |
|---|---|
| 人が定着しているか | 求人票の「平均勤続年数」を見る/面接で「長く働いている方は多いですか」と聞く |
| 同じ求人が出続けていないか | 求人サイトで、同じ会社が何か月も募集していないか見る |
| 教えてくれる人がいるか | 面接で「最初はどなたに仕事を教わりますか」と聞く |
| 急な休みに対応できるか | 「お子さんがいるスタッフさんはいますか」と聞く |
| 時間・曜日が生活に合うか | 子どもの行事や長期休みの働き方を事前に相談する |
たとえば、小学生の子どもがいるAさんが、時給だけで飲食店のパートを選んだとします。面接で「子育て中のスタッフはいますか?」と聞いておけば、急な発熱で休むときの雰囲気がわかり、入ってから「こんなはずじゃなかった」と感じるリスクを減らせます。

面接で質問するのって、ちょっと勇気がいるなぁ。

長く働くための確認だから、遠慮しなくていいんだよ。ひとりで不安なら、子育て中の人向けの相談窓口「マザーズハローワーク」で求人選びを相談するのもおすすめだよ。
今日からできること
このニュースをきっかけに、今日からできることは次の3つです。
- 自分の「辞めた理由」を書き出す:人間関係、時間、仕事内容など、何が合わなかったかを整理すると、次に避けたい条件が見えてきます
- 次の職場で「ゆずれない条件」を3つ決める:勤務時間・休みやすさ・通勤時間など、生活に合わせた条件を優先します
- 気になる求人で「人が続いているか」をチェックする:上の表の項目を、応募前にひとつでも確認してみましょう

僕、まずは前の職場を辞めた理由を書き出してみるよ!そのうえで、面接で「子育て中のスタッフさんはいますか」って聞いてみる。

すごくいい一歩だね!仕事に合わせるんじゃなくて、マロンの生活に合う職場を一緒に探していこうね。
出典
- 厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和5年3月卒業者)を公表します」(2026年10月23日)
- 厚生労働省「新規高卒就職者の離職状況(令和5年3月卒業者)」別紙2


